この素晴らしき小さな世界【帯クッション】
アンティークの帯でクッション製作の依頼を頂きました。
帯の幅いっぱいいっぱいで30×30のクッションが出来上がりました。
柄を最大限生かしたく、カラーを合わせたパイピングのみのシンプルな仕様です。
仕事で沢山の生地を見る機会はあるけれど、帯を解いてクッションに仕立て直すのは初めてです。
あらためて見ると本当にカラフルで刺繍や織が巧みに合わさっている。古いもの好きの私は、ほのかな’しょうのう’の香りに癒されます。裏地は刺繍糸がぎっしりと走っています。
そして、帯の模様にはそれぞれ意味や願いがあります。
例えば「扇」は末広がりの形から将来の展望が広いことを表すとして好まれています。縁起物とされており、発展、繁栄を願う縁起のよい柄です。
鶴は「生命力の豊かさ」「長寿」を意味する神秘的で縁起の良い鳥。幸せを祝う場の着物の模様として選ばれてきました。鶴は一度夫婦になると一生添い遂げる唯一の動物。子どもが旅立つまで夫婦仲よく寄り添う、という夫婦円満の意味も。(京都夢館さんのサイトより)
このクッションたちは秋に海外に持って行かれるとのこと。
着物を着る機会が少なくなった現代。日本の素晴らしい伝統が形を変えて多くの方々の目に触れるなんてすてき!模様のもつHAPPYなメッセージも世界に伝わればいいなあ♪