カーテンのSDGs(エスディージーズ)

SDGs(エスディージーズ)はもういろんなところで見聞きされているでしょう。
簡単にいうと、「世界中にある環境問題、貧困、差別、人権問題に世界のみんなで2030年までに解決していきましょう。そのために持続可能な17の目標が挙げました。」
カラフルなコレです。

インテリア業界では主に表の11、12,13,14,15が課題


インテリアファブリックス業界も世界的にその流れに向いています。

当初はカーテンの使い捨てをやめて、何かにリサイクルする・・それで終わり、という一方通行なしくみしかありませんでしたが、2020年あたりから開発が急速に進み、最先端はヨーロッパではリサイクル→製品化→リサイクルの循環ができるようになったり、また素材に完全に堆肥化する糸を使って織ったレースが発売されています。

デザイン性も年々良くなっているので、インテリアを楽しみながらサスティナブル!の一石二鳥。
下図のレースは、私は実際手に取りましたが本当にきれいでウェーブも美しい商品でした。

通常のポリエステルは消滅するのに600年かかるのに対し、Nature Protectの生地は堆肥化プラントでも数ヵ月で分解されます。(JAB)

現状、日本のカーテンの主流となっているポリエステル糸は大量の石油と水を使って作られます。また、カーテンはファッションと違って、状態の問題、サイズが多すぎるなどユーズド(中古品)で使用することはほとんどありません。そのため、分別もされず不燃ゴミとして廃棄されています。

しかしこのままで良いはずはありません。
日本のメーカーやショップもSDGsの道を探っています。

例えば、インテリアメーカーのサンゲツでは廃棄される玉ねぎの皮から抽出した成分をベースに様々な植物成分を活用、配合させたファブリックス。
玉ねぎの皮って!そこまでエコに徹する?という感じですが笑
まずは”心持ち”が大事。

繊維商社の帝人と組んで、ペットボトルなどリサイクル糸を使ったシンプルなカーテンも。

また、使用済みのサンゲツカーテンを回収し、リサイクルにまわすサンゲツカーテンエコプロジェクトも行っています。もし、協力したいとお考えなら当店にご連絡ください。条件が合えばあなたのカーテンが生まれ変わって誰かのカーテンになるかもしれません。

とはいえ、まだまだ一般的ではないのが事実。
理由の一つは、サスティナブルにするということは設備や手間がかかるので、価格がそれなりにするからかもしれません。
「リサイクル品が新品より高いってどういうこと?!」という意見もあるでしょう。
それでもあえて、そういった製品を選ぶ若者やセレブが増えている。彼らの「未来のために小さなことから始める」といった意識の高さを感じます。

サスティナブルは、材料のリサイクルだけではありません。直して使う、いいものを長く使うという行動もそのひとつ。
私も最近は、コレって地球にやさしいかな、と問いかけています。そう、意識。意識。

スイスのインテリアメーカー クリスチャンフィッシュバッハ(通称フィスバ)が動画をあげています。ヨーロッパの取り組みがわかります。